
もじゃお
どうもこんにちは。PC周辺機器の中ではキーボード(特にコンパクトなヤツ)が好きなもじゃおです。
今回は、クラウドファンディングで見かけた無線接続・USB接続両用式の薄型メカニカルキーボード「Taptek」(タプテック)がなかなかイカしてるので紹介してみる次第。
でもちょっとだけ気になる所というか、惜しい所もあるのでその辺も合わせて書いてゆく所存。
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これ「Taptek」(タプテック)はどんなキーボードか
△Taptekのプロモーションビデオ
Makuake(マクアケ):Taptek-超薄型ワイヤレスメカニカルキーボード
はじめにコレTaptek(タプテック)がどんなキーボードかという事をザックリ紹介すると、無線・有線両用のコンパクトなメカニカルキーボードです。
ソレだけだったら別に「ふーん」って感じかも知れないんですけど、独自の青軸系キースイッチを搭載していて本体の厚みが最厚部でも約19mmとメカニカルキーボードとしてはかなりの薄型になっていたり、

△有線での接続時はNキーロールオーバーに対応している
本体横幅がA4用紙の短辺よりも小さいコンパクトさでありながら、英語配列を基本としたムリの無いレイアウトで、FキーもF1~F12キーまであったり、この手のキーボードでは珍しくNキーロールオーバーに対応していたりとか、
かなりシンプルなデザインだけどRGBバックライトを搭載していて19パターンのエフェクトがあったりとか、

△ワイヤレス接続時もバックライトが利用可能
Bluetoothを使えばデバイス・OSを問わずに3台まで接続できて接続デバイスの切り替えもボタン一発でできたり、しかもバックライトをONにしていても最大13時間,バックライトをOFFにすると最大3週間連続使用可能な容量のバッテリーを搭載していたりと、なかなか「独自の良さ」が光っているんですな。
特にキー配列というか搭載するキーにF1~F12キーが含まれている事もあるし、
(英語配列が平気なら)「コレ1台で仕事も遊びも快適にこなせる実用性があるイカしたキーボード」になりそうで、かなり魅力的な製品ですな。
キーボード好きの人が欲しい要素をガッツリ搭載しているので、個人的には「ほぼ理想的な製品」って感じ。
そして一般販売予定価格は22,000円で、日本のクラウドファンディングでの(製品を受け取れる)支援額は14,300円。
海外のクラウドファンディングサイト(indiegogo)でも109USドル+送料なのでなかなか良い値付けかと。
ちなみにクラウドファンディングではもう既に目標金額を達成していて、あとはストレッチゴールを目指す状態になっているし
『2019年6月末までにお届け予定』とあるので、(本当に6月末までに届くかどうかは別として)プロジェクトが頓挫する事は(たぶん)ないかと思いますわ。
Taptekを見ていて気になった点,惜しい所
続いてこのTaptek(タプテック)を見ていて気になった点というか、惜しい所が少しあったので、ソレを挙げていくと
BackSpace(Delete)キーが無い

△キーの配列はこのシーンが分かりやすいかな…
PVやクラウドファンディングサイトの画像を見て貰えれば分かるんですけど、BackSpaceキーがありません。
コレに関しては(たぶん)通常のBackSpace(手前の1文字を消す)キーにDeleteってプリントしてるだけなので、BackSpaceの機能自体はあると思うんですけど、
その上のキーが電球アイコン(たぶんバックライト関連の機能を設定したりインジケーター的に使う)のキーになっているので、本来のDelete(奥の1文字を消す)キーが無いんですな。
キー機能のカスタマイズができるのであれば電球アイコンのキーをDeleteキーに設定して解決出来るんですけど、
このTaptekではソレが出来るのか分からないので、BackSpaceキーとDeleteキーを共存させられるのかビミョウって感じ。
技適の取得はどうなるんですかね…
このTaptekはワイヤレス(Bluetooth)で接続すると複数のデバイスで接続を切り替えながら利用できると言うのが大きな魅力になっているんですけど、
ご存じの通り日本で電波を送信・または受信する機器を販売する際は試験をクリアして技適(技術適合認定)を取得していなければイケないんですけど、その辺の情報が(2019年3月16日現在の時点では)特に無いんですわ。
開発元のVinpok(ビンポック)という会社は公式サイトを見てみると既にワリと色々な商品をリリースしているんですけど、
電波でやり取りする系の製品を日本で販売した事は(たぶん)無さそうなので、この辺も若干気がかりですな。
今回のまとめとか

Makuake(マクアケ):Taptek-超薄型ワイヤレスメカニカルキーボード
そんな訳で今回はクラウドファンディングのサイトで見かけたキーボードがかなり良さそう、だけど惜しい所もある。でもやっぱり気になる。という話でした。

もじゃお
私としてはこの製品にかなり魅力を感じているんですけど、上の段に挙げた惜しい所がビミョウに引っかかって踏み出せないでいる感じ。
また、開発元のVinpokが同じくクラウドファンディングで出資を募って目標金額に到達した、USB Type-C接続のモバイルディスプレイで、「Vinpok Split」というモノがあるんですけど、ソレは量産段階でトラブルがあったらしく2018年12月到着予定となっていたのが2019年の3月から順次発送という風に(クラウドファンディングあるあるではありますが)少し延び延びになっちゃってるのも少し不安ですな。
ちなみにこのTaptekの出資自体は2019年の4月末まで受け付けているようなので、先に挙げたモバイルディスプレイの到着報告やレビュー記事を待ってから判断しても遅くないと思いますぞ。
敬具
2019年7月10日追記:その後のTaptekについて…
△参考リンク:リアルタイム検索 Taptek
私は上に挙げたように気になる点があり、かつ4月末までに同じVinpok製のデバイスであるモバイルディスプレイの到着報告やレビュー記事が出てこなかったので、出資しなかったんですけど、実際出資した方の話をTwitterやブログなどで見るに製品の仕様やメーカー側の対応など、色々とビミョウだったみたいですね…
そのビミョウだった点をザックリ挙げていくと…
仕様がビミョウだった点
本当にDeleteキーが無かった
「惜しい所」の段で推測していたようにBackSpaceキーにDelとプリントしていて、(Windowsで使うと)BackSpaceキーとして認識する形になっていて、まあつまりはDeleteキーが無いという仕様でした。
(2019年7月10日現在は最新のファームウェアを導入する事で「Fn」+「BackSpace」キーを押すとDeleteキーとして動作するようになったみたいです)
スイッチの感度が高すぎるのか、青軸系なのにクリック感が発生する前に入力されて、二重入力が多発する
独自のスイッチ青軸系を採用しているとの事でしたが、クリック感や音が出る前,つまりはもっと浅い押し込みでも入力される事が多々あるみたいですな。
言うまでもありませんが青軸の良さはクリック感と音で入力の具合を感じ取りながら確実にタイピングできるところにあるので、それがクリック感よりも手前で認識されちゃうと「青軸であるメリット」がガバッと無くなっちゃうからキツそう。
メーカー側の対応がビミョウだった点
後から出資をしたユーザーに優先して製品を送っている
digimonote.com
https://digimonote.com/about-darkness-of-vinpok-in-indiegogo/
△参考リンク|digimonote.com:[D]Vinpok社で見る「INDIEGOGO」の闇と国内クラウドファンディングサイト「Makuake」「GREENファンディング」「Machi-ya」
今回紹介したキーボードの「Taptek」やモバイルディスプレイの「Vinpok Split」は、まずINDIEGOGOという海外のクラウドファンディングサイトで出資を募り、その数ヶ月後にMakuakeという日本向けのクラウドファンディングサイトでも出資者を募集し始めた。という流れだったんですけど、
先にINDIEGOGOで出資した人には未だ製品が届いていないのに、後からMakuakeで出資した人にはもう製品が届いているみたいなんですわ。
この手の製品の量産が遅れるのは日常茶飯事だし、ガジェット系のクラウドファンディングサイトの中でもINDIEGOGOはKickstarter等と比べてかなりガバガバだったりするんですけど、でもそれは「製造や発送が遅れる理由」であって、「後から出資した人を優先する理由」にはならないので、コレに関しては正直謎。
INDIEGOGOの製品プロジェクトはVinpokの本社が、Makuakeの製品プロジェクトはVinpokの日本法人や、日本の代理店が立ち上げているので、一瞬「グローバルでの商習慣と日本の商習慣の違いをメチャクチャ気にしたせいでこうなっちゃったのかな?」とも思ったんですけど、
「なぜ後回しにされているのか?」と言う質問をVinpok本社,Vinpok日本法人のTwitter公式アカウントに尋ねている方がいたんですが、その辺の質問は共にスルーするという面の皮の厚さを持ち合わせてしているので、よく分からないです。

もじゃお
今回はたまたま日本向けのクラウドファンディングサイトから出資した人が優先されたので、多くの日本ユーザーは相対的に優遇された結果になりますが、
個人的には「こんな製品を作りたいんだ!」というメッセージに対して、いち早く「良いじゃん。頑張って!」とお金を出して支えた方々を優先して欲しかったなぁ。
個人的には「こんな製品を作りたいんだ!」というメッセージに対して、いち早く「良いじゃん。頑張って!」とお金を出して支えた方々を優先して欲しかったなぁ。
確かに日本のクラウドファンディングは出資者も含めて「ユニークな通販」程度の認識でやってる所がワリとあるから、期日を守れるかどうかや発送処理のスピードなんかはもちろん大事なんですけど、
製造が間に合ってないなら正直に
「当初の想定以上に歩留まりが上がらないため、予定していた数が用意できそうにありません。
プロジェクト開始当初から支えてくださった方々まずお届けしたいと考えているため、
日本のクラウドファンディングにて出資してくださいました方への発送は期日よりも遅れてしまいますが、
必ずお届けしますので今しばらくお待ちください」
みたいな形で状況を言ってくれれば「しょうがないなー」と思いながらもみんな普通に待ちますしね。

もじゃお
この件に関してはそこら辺の「義理を通さなかった事」の方が今後の障害になりそうっていう残念な印象がありますな。