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海に支配された星からの脱出を目指すサバイバルクラフトゲーム「Subnautica」(サブノーティカ)が面白い

2019/05/24

Subnautica_shallow waters
もじゃお
どうもこんにちは。クラフト要素があるゲームをやっていると途中で目的を見失う事がしょっちゅう有るマンのもじゃおです。
 今回は、個人的にお気に入りの海洋探査サバイバルクラフトゲームである「Subnautica」(サブノーティカ)をレビューがてら紹介していきたいと思います。


コレ「Subnautica」はどんなゲームか?


 始めにこのゲーム(サブノーティカ)はどんなゲームなのかをザックリ紹介すると、
宇宙船の墜落事故に遭い、救命艇で水に覆われた星へと不時着した主人公が、周囲にある物を組み合わせて必要なモノをクラフトしながら生き延びつつ、その星からの脱出を目指すゲームです。
ゲームのジャンルとしてはオープンワールド系のサバイバル,クラフト,アクション,それぞれの要素が混ざり合ってる感じですな。

 先走って感想を言ってしまうと、とにかく海の作り込みと表現が素晴らしくて、それによって「探索する面白さ」,「クラフトによってできる事が増えていく楽しさ」が上手く引き立てられています。
先に挙げたように複数のゲームジャンルの長所が良い具合にミックスされていて「このゲーム独特の魅力」に溢れているのでかなりお気に入りです。

PS4/Xbox One/PCでリリースされていますが、私はPC版でプレイしています。
海外のゲームですがPC版はUI・字幕共に日本語化されているので、特に迷うことなくプレイできましたな。

続いてこのゲームをプレイしていて感じた「魅力的なところ」と「ちょっと惜しいところ」を紹介していくと、

このゲームの魅力的なところ
  • 見るモノ全てが新鮮な、美しくも恐ろしい海に支配されている世界観
  • シッカリしたストーリーがある
  • 出来る事が増えていく楽しさ
  • 世界観に合った程よい不便さ

このゲームのちょっと惜しいところ
  • この星の支配者にはなれない
  • メチャクチャ孤独
  • 世界観とは関係がないシステム的な不便さが気になる
という具合。それぞれをもう少し詳しく書いていくと、

見るモノ全てが新鮮な、美しくも恐ろしい海に支配されている世界観

Subnautica_shallow waters

 物語の舞台となる水に覆われた星は(奇妙な姿ではありますが)色とりどりの動植物が生息していて、太陽の光が届く浅瀬なんかは本当にキレイですな

Subnautica_shallow_waters_night

同じ場所でも昼夜によって周囲の光景がガラッと変わって見えるのも見所。

Subnautica-Mushroom_Forest

 また、ロケーションもなかなか豊富で、色とりどりの動植物が生息していて光が差し込む浅瀬や、巨大な海藻が木のように生い茂る海藻の森,
迷路のように複雑な洞窟や、装備なしだとそこに行き着くことすらできない深海,怪しく光る生物が多数生息している海底など、
それぞれの環境に独特の生態系があり、「計り知れない不気味さ・怖さが同居した海の美しさ」みたいなモノがとてもよく表現されています

 目に映るモノ全てが新鮮で不思議な魅力があるため、食料調達をしていても「今目の前を横切った魚はなんだろう?」とか、
「少し先に変わった生き物がいる」という風に、ついつい探索を続けてしまう面白さがあります

音響に関しては基本的にイベント時以外はBGMが無く、環境音と効果音,
アンビエント系の音が流れるのみとなっているのもこのゲームの世界により深く没入する手助けになっているかと。

シッカリしたストーリーがある

Subnautica-StartPoint

 このゲームでは身のまわりにあるモノを活かして生き延びつつ、「この星から脱出する」という明確な最終目標があります

それを達成するために「まずは生き延びるために近くで食料を調達しましょう」とか、「道具を作るための素材を集めましょう」とか
「より遠くまで探索するための移動手段を作りましょう」とか「より高度なモノを作るために設計図を用意しましょう」みたいな「特に締め切りが無い目的」がフワッと提示されるんですな。

もじゃお
「できる事が多すぎて何をやれば良いのか分からず路頭に迷う」という事がないのは個人的に良いと思いました。

世界観に合った程よい不便さ

 閉所に群生しているヒルのような生き物や、数少ない陸地に出現する4本足のカニ,
突如噛みついてくる小型のサメや、尻尾から有毒ガスを吹き出すアシカのような動物に、巨大なウミヘビなど、この星には厄介な生き物が多く生息しています。

Subnautica-Reaper_Leviathan

 中には「リヴァイアサン級」と呼ばれるその海域のヌシ的な巨大生物も居ますが彼らは即死攻撃を放ってくる上に非常に固く、
更には倒してもゲームプレイにおけるメリットは特に無い1ので、その殆どは倒す意味がありません。

彼らとの力関係を逆転させるような武器も無く、頑張ってもこの星の「支配者」にはなれないんですな。

 また、どこに何があるかを確かめるマップも無いので、「この辺はもう探索した」とか
「ここから先は今度見に行こう」というシーンでもプレイヤーが周りにあるモノを目印にして自分で覚える必要があるんですわ。

 でもこれらの不便さもただ不便って訳じゃなくて、よりプレイヤーの没入感を高めるスパイスとして、「底知れない海に覆われた星を生き抜き、脱出を目指す」というストーリーに合う、良い意味での「味」になっています

出来る事が増えていく楽しさ

Subnautica-Seamoth

△最初に潜水艇を作った時の「世界が広がった感」はスゴく良い

 ストーリーがあるゲームの醍醐味の「能動的に物語を進めていく面白さ」「行動範囲や出来る事が増える楽しさ」,クラフト要素があるゲームの醍醐味である「モノを作って快適性を高める楽しさ」上手く混ざり合っていて、独特の楽しさがあります


この星の支配者にはなれない

 このゲームの重要な要素としてクラフト要素がありますが、装備品や基地,それに付随する設備なんかは作れるんですけど、
ストーリー上「生き延びる」という暫定的な目標と、「星からの脱出を目指す」という最終目的があるので、「生活を便利にするモノ」と「先に進むために必要になるモノ」がメインとなっています。

 「マインクラフト」や「テラリア」の様に「ユーザーの知恵や機転によってゲームの世界観すら変わってしまう」程の自由は無いんですわ。

これに関しては「ゲームバランスやコンセプトが壊れないようによく配慮してある」と受け止めるのが正しい評価だと思うんですけど、
個人的には少し狭いというか、天井が低い2ような印象を受けました

メチャクチャ孤独

Subnautica-Destroyed_Lifepods

△「沈没した脱出ポッド」
 コレはゲームが始まってワリと序盤に明かされることなので、ここにも書いてしまいますがこの星に主人公以外の人間は一人も居ません。

多くの仲間が乗っていたであろう巨大な宇宙船の残骸や、浮き袋が上手く開かずに沈没してしまった脱出ポッド,
同じくこの星で遭難生活を送っていた人たちの拠点跡など、「過去に人が生きていた痕跡」は多くありますが、生きた人間は居ませんし、なんなら遺体さえもありません

 ある程度進めると慣れ(麻痺し)てきて、自由な海洋生活を満喫し出すんですけど、最初から最後まで「墜落した仲間から通信が来た! そこに行こう! →そこにはもう人の気配すら残っていなかった…」というのを結構な回数繰り返すので、「いくらなんでも孤独すぎる」という印象は否めませんな。

もじゃお
また、「なぜ主人公だけが生き残ったのか?」という疑問に対するシッカリした答え用意されていないのも個人的にはマイナス要素ですな。

世界観とは関係がないシステム的な不便さが気になる

Subnautica-Inventory

△インベントリやショートカットの枠は常に足りない。
 このゲームの魅力的なところに「ゲームの世界観にあった程よい不便さ」を挙げましたが、ゲームの世界観とはあまり関係のない、システム的な不便さも多くあります。

具体的に言うと、インベントリ(持ち物入れ)の大きさは48マスあるんですが、このゲームでは同一アイテムをスタックして持つことができないのと、
道具を作ったら基本的に常時携帯する。という構造になっていることが相まってメチャクチャカツカツですな。

 インベントリに関してはゲームが中盤~終盤になってくると乗り物にもアイテム収納を取り付けられるので多少マシにはなりますが、
このゲームではワリと序盤から「上位素材を作るための素材の数を多く揃える」事が大切な構造になっていて
しかも4マス~6マス専有する素材やアイテムもザラにあるので、最初から最後まで常に足りない感じ。

道具のショートカット枠に関してもだいたい同じで、登録できるのは5個までとなっているんですが、携帯して使う道具が12種類あり、
且つその内の3個は殆ど固定になるので純粋にショートカット枠として使えるのは登録できるのは実質残りの2枠だけとなっています。

 もちろん多少の不便さが無いとサバイバルっぽさが薄れてしまうので、ある程度はしょうがないんですけど、
このゲームの世界観的にはSFで、専用のツールと材料があれば各種装備品や基地,潜水艇に果ては宇宙に飛び立つためのロケットまで作れるんですわ。
で、それなのに「インベントリの枠は広げられない」っていう「腑に落ちない状況に対する答えが無い」のはビミョウに残念ですな。

 この辺の不便さをクラフトなどのゲーム内のコンテンツによってもう少し段階的に軽減できるようになっていれば、
「不便を解消する」という楽しみが生まれてゲームの楽しさに繋がったと思うので、その辺が少し惜しい所。



サブノーティカの感想のまとめとか


 そんな訳で今回は個人的にお気に入りのゲーム「サブノーティカ」の感想を書いてみた次第。

 クラフト要素はそこまでスゴい訳じゃないので、マインクラフトやテラリアみたいなヤツを想像してプレイしたらたぶん肩すかしを食うと思うんですけど、
ストーリーやゲーム自体が面白いし、ただ鮮やかでキレイなだけじゃない、「底知れない恐怖感を含んだ海の怪しい美しさ」が見事に表現されていてそこが非常に好印象でしたな。

 また、ストーリー的に明確な終わりがあるのも、私みたいに「できる事があまりに多いゲームは途中でほっぽっちゃう」タイプの人間にはありがたかったですわ。
「SF的ストーリー」+「海でのサバイバル」+「クラフト要素」が巧みに混ざり合った独特の楽しさがあるので、気になる方はチェックしてみると宜しいかと。敬具

もじゃお
 ちなみに「ちょっと惜しいところ」にて挙げたシステム的な不便さは、PC版であれば「MoreQuickSlots」や、「CustomizedStorage」というMODを導入すれば解消できるので、
個人的にはPC版の方がオススメだったりします
  1. その場所が多少安全になる程度 []
  2. クラフトゲームでよくある楽しみ方の内一つが制限されている []



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