HP ENVY 13 x360 Ryzen 5搭載モデル自腹レビュー 本体編 価格に対するマシン構成はスゴい!けど…

HP_ENVY_x360_13-ag0010au

 上の記事にもチョロッと書きましたが、筆圧感知に対応しているWindowsタブレット・ノートPCの情報をまとめている中で、「コレってかなりお得じゃない?」と感じたので「HP ENVY 13 x360」,より厳密に言うと「HP ENVY x360 Convertible 13-ag0010au」を購入しました。
それで今回はしばらく使ってみた感想なんぞを書いていく次第。

 購入を検討している方の参考になるように、製品を使っている中で感じた、良かった点はもちろん、他のサイトの記事ではあまり見ないイマイチな点なども合わせて書いているので、思考の一助として役立てて貰えれば幸いです。

 結論を先に言ってしまうと、予想通り価格に対する出来る事の幅広さ,スペックの高さなんかは文字通り破格の良さがあるんですけど、2018年12月21日現在の状態では利用できない機能があるし、発熱やパフォーマンスが安定しない事もあって現時点ではだいぶ玄人向けな感じでした。



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コレ(HP ENVY 13 x360)を選んだ経緯とか(読み飛ばしてOK)



 私は今までほとんど全ての作業をデスクトップPC(以前感想を書いたツクモの「G-GEAR」ですな)を使って行なっていたんですが、地震の影響で長時間の停電があり、暫定的な復旧後も場合によっては計画停電の可能性が考えられる状況でした。

 そういった経緯もあってピークシフトなどの運用の融通が利きやすいノートPCが欲しいな。と思っていたところ、こちらの「HP ENVY 13 x360」が価格的にもスペック的にもかなりお得感が強い構成で販売されている事を知ったので購入した次第。

買ったモノ(HP ENVY 13 x360)の概要とか


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HP Directplus HP公式オンラインストア:HP ENVY13 x360
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 今回購入したのは「HP ENVY 13 x360」というコンバーチブルタイプの2-in-1PC。別売りのペンを使えば筆圧感知を利用したペン入力機能が使えるヤツです。
構成としてはRyzen5+RAM8GB搭載のモノを買いました。

簡単にスペックを書いておくと

OS:Windows 10 Home (64bit)
CPU:Ryzen 5 2500U(4コア8スレッド 基本 2.0GHz/最大 3.6GHz)
グラフィック: Radeon Vega 8 Graphics
ディスプレイ:13.3インチ/1,920×1,080/グレア(光沢ディスプレイ)

RAM:8GB DDR4 SDRAM 2400MHz
ストレージ:256GB,PCIe NVMe M.2
ペン入力:1,024段階 傾き検知対応(但し2018年12月21日時点では傾き検知機能を利用できない) 「N-trig」

その他:顔認証機能搭載

2018年12月21日時点での実勢価格:
Ryzen 5/RAM8GBモデル:91,800円~.

という具合。
 また、ペンに関しては1,024段階の筆圧検知と傾き検知に対応している「アクティブペン2」というモノを合わせて購入しましたが、(詳細は後述しますが)現状HP ENVY x360 13では傾き検知機能は利用できないし、ユーザーが能動的に電源を切る事も出来ないので、ワコムの「Bamboo Ink」を買った方が良かったなーと思っています。

HP ENVY 13 x360のパッケージ内容と付属品の写真


HP ENVY x360 13 Package

△最近のノートPCはだいたいこういう箱に入っていますな。
 製品のパッケージはこんな感じ。最近よくある薄め軽めのノートPCは大抵こういう横長の箱に入っていますな。
保証書はパッケージの外に貼り付けられている袋に入っています。


HP ENVY x360 13 PackageContents

△パッケージ内容
 パッケージ内容は、製品本体/ACアダプタ/ACケーブル/ソフトのライセンスカード/クイックスタートガイド/パソコンの基本的な使い方が書いてある冊子

という具合。
 製品のマニュアルは同梱されない代わり(デジタル版はある)、PC全般の使い方を案内している冊子がついてくるのが特徴かも。

HP ENVY x360 13 ACAdapter

△最近の薄め軽めのノートPCには大抵こういうACアダプタがついてきますな

 付属のACアダプタを見てみるとこんな感じ。
アダプタ本体はワリとコンパクトなんですが、コンセント側のケーブルがかなり太い。ちなみに出力は45Wのモノでした。

HP ENVY x360 13 ACAdapterWeight

 重さを量ってみるとACアダプタは168g,ケーブルは117gで、合わせた重さは285gでした。
ケーブル側で結構重さを稼いじゃってるのがビミョウに残念な気もしますが、アダプタ本体が軽めなのでまあ大丈夫かな。

HP ENVY x360 13 GuideBook

△付属の冊子ではPC全般の使い方をガイドしている
 付属する「速効! HPパソコンナビ 特別版(windows 10対応 改訂版)」ではOSの操作方法のような基本的な事から、OS付属ソフトを使ったメールの設定方法や画像編集のやり方,あとは汎用的なトラブルシューティング等の案内がスクリーンショットを交えてフルカラーで案内されていて、なかなかイカしている印象。

 正直このサイトを見ている方なら「検索すれば良くない?」と思うような基本的な事が多いんですけど、それでもパソコンでやりたい事を実現するための手助けを「ネット無しで確認できる冊子」という形で提供しているのは親切だなぁと思いました。

HP ENVY 13 x360本体の写真とか


HP ENVY x360 13

△製品本体
 PC本体。材質はロゴマーク部分と画面,後はキーボード以外は全てサラッとした金属で作られていて高級感がある。

HP ENVY x360 13 DamascusSteelPrint

△背面には ブランド名とダマスカス鋼の模様があしらわれている。



△側面から見ると六角形に近い直線的で独特なシルエットになっている
 側面はこんな感じ。直線的で独特なシルエットですな。
また、拡張ポートは右側面にUSB Type-C 3.1 Gen2が×1/USB3.1 Gen1が×1。
左側面にはUSB3.1 Gen1×1/microSDカードスロット×1/ヘッドホン出力・マイク入力ポート×1という具合。

 最近よく見る薄め軽めの2-in-1PCの中ではワリと頑張っている部類だと思います。

また、見ての通りmicroSDカードスロットは少しだけカード本体がはみ出すタイプですが、はみ出す部分は小さいので挿しっぱなしでも(今の所)問題ありません。

HP ENVY x360 13 BackPanel

△本体底面
 本体の底面には長辺をカバーするように滑り止めが着いています。
また、奥側の滑り止めに沿うように空いている穴は(たぶん)吸気口。
手前側の両サイドに空いている穴は(たぶん)スピーカーとなっています。

HP ENVY x360 13

△開いた状態
 天板を開くとこんな感じ。

HP ENVY x360 13

△けっこうな狭額縁だと思う
 ディスプレイはグレア(光沢)パネルのモノ。コンバーチブルタイプの2-in-1PCにしては結構な狭額縁である事も手伝ってパッと見はキレイでカッコいいんだけど映り込みがスゴいし、ペン入力を行なう際はツルツルすぎてどうにもならないので、個人的にはノングレア(非光沢)の方が嬉しかったかな。


HP ENVY x360 13 JISKeyboard

△少し変わった配列かな?
 画面を折り返してキーボード・タッチパッド部分を見てみるとこんな感じ。
タッチパッドは大きめでサラサラしたガラスと金属の中間みたいな素材感のモノでワリと使いやすい印象。
 キーボードに関しては(たぶん)キートップが真っ平らなタイプで、打鍵感としてはけっこう軽め。

HP ENVY x360 13 JISKeyboard

 キーの配列については文字キーや変換キー等の主要なキーはワリと普通なんだけど、「F1~F12を含めた最上段の一列」と「カーソルキー」が縦に短くて、キーボード右端に「Delete/Home/PgUp/PgDn/End」キーが縦一列に配置されているヤツ。

 私は普段から似たような配列のキーボードを使っているからワリとすぐに平気になったけど、使い始めた当初はキートップが真っ平らな事と相まって「Enter」と右側のキーを誤爆する事がメチャクチャ多かったです。


△ディスプレイ部分を折り返す事で様々な形態に出来る

 また、コンバーチブルタイプの2-in-1PCなので、ディスプレイ部分を折り返して色んな形態で使う事が出来ます。

個人的には「完全折り返し状態以外はいつ使うの?」って思ってたんですが、グラブルや艦これ等のブラウザゲームをだらだらやりたい時にタッチ操作でけっこう快適にプレイできたので案外便利でした

HP ENVY x360 13をしばらく使ってみた感想とか

HP_ENVY_x360_13-ag0010au

 実際にコレ(HP ENVY 13 x360)を使っている中で思った事を一言で言うと、「価格対性能比は抜群だけどパフォーマンスにムラがある」って感じ。その辺も含めて使っている中で感じたイマイチな点注意が必要な点,そして良かった点をザッと挙げると、

イマイチな点

  • 熱処理が上手くない(ファンがうるさい)
  • パフォーマンスにムラがある

  • ネットワーク関係のデフォルト設定が要所要所おかしい(Wi-Fi接続の安定性が異常に悪い・ダウンロード速度が異常に遅い)
  • 2018年12月21日現在の時点で傾き検知は使えない


注意が必要な点
  • ディスプレイの映り込みがスゴい
  • (お絵描きに使うなら)本体の角度を保つ台が居るかも
  • ストレージ容量は256GB一択

良かった点

  • 価格に対するマシン構成はスゴい
  • デザインがかなりカッコいい
  • 顔認証機能は意外と便利

  • 拡張性が(比較的)高い
  • ドライバーやBIOSのアップデートがマメに行なわれている
  • PCを良い状態で使い続けるためのサポートが充実している

  • 内蔵スピーカーの音が良い

てな具合。
それぞれを順に詳しく語っていきますと…


イマイチな点


熱処理が上手くない(ファンがうるさい)


HP_Command_Center

△かと言って設定を落とすと低負荷の作業でもロコツに遅くなるのが悩ましい

 このHP ENVY 13 x360を使っていてまず最初に感じたのは、「ファンがうるさい」ってこと。どの程度うるさいかと言うと、初期設定が終わって最初にこのPCでやった作業が「ファンの回転数を絞る方法を検索する」だったって言うくらいうるさい。

一応デフォルトでPCの動作状況に合わせてファンの回転数が変わるような設定になってるんですけど、その設定がパフォーマンス寄りなのか、やたらとすぐに高回転になるし、一度高回転になったら起動中のアプリケーションを全て閉じても4分くらいは静かになってくれない感じ。

HP ENVY x360 13 Fan Noise

△ベンチマーク時とAmazonのタイムセールページを見ている時のファンの騒音がほぼ同じで笑う

 あまりにちょっとアレだったので、スマートフォンの騒音計アプリで計測してみました。
測定環境は11月中頃の室内で、室温が18~20度,計測に使ったスマートフォンはPCの排気口からA4用紙縦1枚分離れた位置にスタンドを用いて設置しました。

専用の機材を使って測っている訳じゃないし、絶対値に関してはそんなに真に受けられるようなモノじゃないと思いますが、それぞれの作業に対しての相対的な変動の数値としては参考になるかと。

 それで結果を見ていくと、何かわからないけどベンチマークのような負荷がガッツリ掛かるソフトをブン回している時と、シングルタスク,且つシングルタブでAmazonのタイムセールページを見ている際のファンの騒音がほぼ同じという結果になりました(謎)。

HP ENVY x360 13 CPU Temperature

 今度は温度がどの位になっているのかを「HWMonitor」や「Speccy」を使って調べてみました。
こちらも測定環境としては11月中頃の室内で、室温は18度。
Cinebench中の最高温度は93度とかなり高いのはさておき、アイドル時とブラウジング時で温度的には大差ない事がわかりました。

 以上の点を踏まえると、本格的に熱くなると冷却が間に合わなくなるから先手を打つ為に大して熱くない段階でもファンをブン回してるのかな?という印象。

 土台Ryzen自体が(同世代のIntel CPUと比べると)発熱や省電力性能に関して一~二歩譲る感じではあるんですが、この辺りはソフトウェアの最適化やチューニングによってだいぶ良くなると思うので継続的に頑張ってほしいところですな。

2018年12月23日追記:発熱にもムラがある


 HP ENVY 13 x360 CPUTemperature

△動画閲覧&ブラウザゲームで圧巻の100度を記録

 あれから色々と気を遣いながらこのPCを使っているんですが、行なっている処理内容と掛かっている負荷というか、発熱の具合があんまりシンクしていない印象があります。

 上の画像はGoogle Chromeのウィンドウを2枚開いて、片方ではYouTubeで動画(480P)を再生,もう片方ではブラウザゲーム(グランブルーファンタジー)の日課を周回していた際,あまりにファンがうるさいので温度をチェックした時のスクリーンショットなんですけど、MAXのCPU温度が圧巻の100度に到達しており、端的に言って爆熱ですな。


 AMDのRyzen 5 2500Uの仕様が書いてあるページには最大温度の欄に『最大温度: 95℃』とあるので、(温度センサーがガバガバじゃないなら)この熱は正直ヤバい。

この時の動作環境は室温14度。たまたまこのPCの温度センサーの仕様がガバガバだったり、私が買ったモノがたまたま爆熱の個体にあたっている場合はまた話が変わってくるんですけど、「冬の北海道で使ってこの温度になら夏ダメじゃない?」って心配になるレベル
 
 また、ベンチマークみたいに非日常的な高い負荷を掛けている時は「ふーん、まあこんなもんだよね」って程度で収まる事が多いんですけど、

YouTubeで動画を見ながらブラウザゲームをやる。とか、Amazonのタイムセールページを見る。みたいな日常的な負荷では逆に「この程度の作業でもここまで発熱すんの?」って言うくらい発熱して、ファンも高回転状態になるのが結構謎で、且つ気を遣う必要があるのでヤな感じ。 

パフォーマンスにムラがある


△同じ機種・同じベンチマークでコレだけの差が出ちゃう。

 理由は正直わからないんですけど、パフォーマンス(処理性能)に結構なムラがあります。

 上の画像はACアダプタに接続した状態で3DMarkのNight Raidを実行した際のスコアなんですけど、一回目のスコアが3,431、一旦シャットダウンしてしばらく時間をおいたのちに実行した二回目のスコアが6,219、更にまた時間をおいて実行した三回目のスコアが4,340、という風にブレブレになっています。

もちろん常駐プログラムはセキュリティソフトも含めてオフにしているし、ベンチマークソフトはもちろん、OSやBIOSのバージョンも同じ。時間帯はバラバラだけどテスト時の室温も18~20度で安定している状況で実行してコレだけブレるのは正直謎

ネットワーク関係のデフォルト設定が要所要所おかしい(Wi-Fi接続の安定性が異常に悪い・ダウンロード速度が異常に遅い)

HP ENVY x360 13 NetworkError

△親の顔より見たこの画面

 たまたま私の環境(ルーターはNECのAterm WG1200HPを使ってます)との相性が悪かっただけかも知れないんですけど、電波強度や接続している規格に関係なくWi-Fiの接続がメチャクチャ不安定で、それがマシになった後もインターネットを経由したファイルのダウンロード速度がメチャクチャ遅かったです。

対処法としては(詳しくは「トラブルシューティング」の段に書いています)それぞれ、「PCのIPアドレスを固定する」,「DNSサーバーの設定を変える」で大分マシになりましたが、どちらもOSやHP Support Assistantの「ネットワーク診断」からは解決できないのでビミョウに手間取りましたわ。

 接続の安定性に関しては、調子が良い時は2~3時間ふつうに安定して使い続ける事が出来るんですけど、調子が悪い時はホントに不安定。5分で3回とか平気で途切れてました

症状というか状況としては右下のネットワークアイコンから接続状況を見ると「接続済み、セキュリティ保護あり」となっていても、実際は接続が切れている。みたいな具合ですな。
そして調子が良い時・悪い時は1:9くらいの割合で悪い時の方が圧倒的に多く、正直「実用に耐えない」感じでした

 それマシになった後、必要なソフトを調達してたらブラウジングは普通にできるんですけど、ファイルのダウンロードがメチャクチャ遅いんですな。

ダウンロード速度を見てみるとロジクールとか4Gamer,窓の杜みたいなサーバーや回線が強いとこからのダウンロードでも秒間50KB/sとか、帯域制限状態のケータイの更に半分くらいのスピードしか出てなかったです。
コレに関してはDNSサーバーをGoogleのモノに設定し直すと(たぶん)解決しました。

 まあ一応それぞれ妥協できるくらいの改善はしたんですけど、完全に解消された訳ではないので、ビミョウに納得いかない感じですな。

2018年12月21日現在の時点で傾き検知は使えない


HP ActivePen2

△『HP ENVY 13 x360に対応』とはなんだったのか…

 私は傾き検知目当てで本体と合わせて「アクティブペン2」を9月の終わりくらいに購入したんですけど、この「HP ENVY 13 x360」では現状(システムBIOSバージョンF.31/Windows10バージョン1809の状態)傾き検知を使ってペン先の太さを変えたりする機能は利用できません。(上位機種の「Spectre x360」では正常に使えるらしい)

 調べてみるとBIOSのバージョンとwindows10のバージョンの組み合わせによって使えたり使えなかったりするらしいんですけど、(聞くところによるとwindows10 バージョン1709では傾き検知機能を利用できたらしい)

私が9月の終わり頃から今日(2018年12月21日)まで使っていて、その間BIOSのアップデートは少なくとも3回ありましたが、傾き検知機能が使えた事はないですね。

 私がたまたま運悪く、相性の良くないwindowsアップデートを適用したタイミングと被っているのかも知れませんが、HP Directplus 楽天市場店の製品ページには『筆圧1024段階 傾き検知機能付 Spectre x360用アクティブペン Spectre アクティブペン2 (アッシュブラック)(型番:2MY21AA#UUF) ※製品名に2017年11月モデルと記載のあるHP Spectre x360のみ対応 HP ENVY 13 x360に対応』と記載してあるのに結構長い期間「HP ENVY 13 x360では傾き検知が機能しない状況にある」のはちょっとダメだと思いますわ。

 また、(詳しい事は別の記事に書くけど)この「アクティブペン2」はユーザーが能動的に電源をON/OFFする手段が無く、たとえ使ってなくても6日くらいで勝手にバッテリー残量がゼロになっていて充電し直さなきゃいけない。という事が多々あるので正直使い勝手も悪いです。



 ソレだったら傾き検知には対応してないけどON加重が軽いし、使わない時は「電池を外す」という力業で電源を能動的に切る事が出来る「Bamboo Ink」の方が全然良いと思いますぞ。

注意が必要な点



ディスプレイの映り込みがスゴい


 ディスプレイがグレアパネルなので映り込みがスゴいです。また、ペン入力を行なう際はペン先は滑り過ぎるし、手のひらは摩擦で動かしにくいし、みたいな感じでどうにもならないので、ペン入力をするならノングレアのディスプレイ保護シートが必須ですな。


 でも保護シートだと耐久性の面でビミョウに難があるので最初からノングレアのディスプレイだった方が嬉しかったな。

(お絵描きに使うなら)本体の角度を保つ台が居るかも



△こういうヤツ

 このHP ENVY 13 x360はコンバーチブルタイプの2-in-1PCなのでディスプレイ部分を好きな角度に傾けて使えるんですけど、
画面の角度を保持するのはヒンジ部分だけなので、そのままペンで線を描こうとすると画面の角度が変わっちゃいます。
なのでお絵描きをする際に角度をつけたい人は本体をタブレットモードにして角度調整が出来る台に乗せて使う。という形がベターになるかと思いました。

ストレージ容量は256GB一択


 このHP ENVY 13 x360はこの価格帯の製品にしては珍しくNVMeの超速いストレージを搭載しているんですが、
容量が最大でも256GBと「足りなくは無いけどガッツリ使う場合は少し心許ない」って感じのサイズ感に留まっています。


△私は128GBのmicroSDカードを挿しっぱなしにして使っています。

 ストレージの容量が不安な方は「大容量のmicroSDカードを挿しっぱなしにして雑多なファイルはそっちに入れる」と言う風に運用すればまあ何とかなるかと。

良かった点


価格に対するマシンの構成はスゴい


 CPUは4コア8スレッドのRyzen 5で、RAMはDDR4の8GB(デュアルチャンネル),ストレージは256GBながらNVMe PCIeの超速いモノを搭載していて、ほとんど全ての作業を快適にこなせるだけのマシンスペックがあります。
さらに画面が360度回転するコンバーチブルタイプの2-in-1PCで筆圧検知に対応しているペン入力も利用できて、
しかもふつうのUSBポートが二発,USB Type-Cポートが一発搭載されているのに本体は薄くて約1.3キロとそんなに重くないしその上ディスプレイが狭額縁で本体デザインもカッコいい。

そんな魅力的な要素が盛り盛りのマシンが(私が買った時は)約102,500円!!
あとなんか知らないけど今(2018年12月21日)調べてみたら91,800円!! 安!! 十万円切ってる!! 微妙にショック!! みたいな。
まあどちらにせよマシンのスペックや構成,そしてこのマシンで出来る事を考えると正直破格の安さなんですわ。

 実際使っていても1私の用途2であれば、
動作の重さ・遅さを感じる事は無く、ゲームをする時以外はメインで使っているデスクトップPC3と殆ど遜色なく快適に作業できました


 ちなみにゲームに関しては内蔵GPUがワリとマシな性能をしているので、まあまあ色んなゲームを動かす事が出来ますが、
最近のグラフィックがキレイなゲームは設定や解像度を落としても全然カクカクするので、あくまで「カジュアルゲームがそれなりにできる+α」てな感じですな。

デザインがかなりカッコいい


HP_ENVY_x360_13-ag0010au

△デザインに関しては隅から隅までカッコいい。

 パッと見濃い灰色の金属で出来た板って感じなんですが、側面から見てみると六角形っぽいシルエットになっていて、更に詳しく見るとディスプレイを開く際に指をかける凹みや、ヒンジ部分の形状,スピーカーの穴といった細かいところまで幾何学的な統一感があるデザインになっています。
この「目立たないけどよく見るとお洒落」なデザインは実際手にしてみてもかなりイカしていて、個人的にはここ1~2年の間に発売されたノートPCの中で一二を争うくらいカッコいいと思います

顔認証機能は意外と便利


 顔認証機能に関しては少しピントが合う範囲が遠い(画面から60センチくらい顔を離す必要がある)ですが、認証機能が起動してから1秒もあればログインできるし、
部屋を真っ暗にしていても(たぶん画面に顔が照らされて)ふつうに使えるので「意外と便利」って感じでした。
あと、凄い地味な事なんですけど、ロック解除を行なう際、PC本体に触れなくて良いのがビミョウにラクで良いですな。

拡張性が(比較的)高い



 このHP ENVY 13 x360はUSB3.1 Type-A4が二発とUSB3.1 Type-Cが一発,後はmicroSDカードスロットが搭載されています。
特にふつうのUSBポートが2発あるのはありがたくて、PCを「コンテンツを作る時の拠点」として使う≒色んな機器に接続して使う。という場合でもだいたい何とかなる印象。

コレは最近よく見る薄め軽めの2-in-1PC,具体的に言うとDellのXPS 13 2-in-15やASUSのZenBook Flip Sicon6などと比べるとだいぶ頑張っている部類で、特にふつうのUSBポートが2発あるのは嬉しいところ。

ドライバーやBIOSのアップデートがマメに行なわれている


 私はこのPCを9月の終わり頃から使っているのですが、12月までにBIOSのアップデートが3回,デフォルトのソフトウェアやドライバーのアップデートが7回提供されています。
「それは安定していないって事なんじゃないの?」と聞かれると「うーん、そうだね!」と答えるしか無い感もありますが、
それでもほったらかしにせずBIOSやドライバーのアップデートがワリと高い頻度で提供されているのは利用者としては嬉しいところ

 また、詳しくは下の段に書いていますが、付属のソフトを使うと対応しているドライバーやBIOSの更新をまとめてチェックできて、
且つアップデートも一括で行なえる
ので、そこら辺の手筈が整ってるのも良いですわ。

PCを良い状態で使い続けるためのサポートが充実している

HP Support Assistant

△「HP Support Assistant」を使えば利用できるアップデートを一括して確認・導入できる

 この手の2-in-1PCは(独自の構成だったりするので)ドライバーのアップデートがひたすら面倒くさい事が多いんですけど、標準でインストールされている「HP Support Assistant」というソフトを使えば一括でその製品に適用できる最新のドライバーをインストールすることが出来ます
さらに、より面倒なBIOSのアップデートに関しても(再起動は挟むけど)そのソフト上で行なえますし、ネットワークやOS設定のトラブルシューティングもココで行える形になっています。

PC Hardware Diagnostics Windows

△「HP PC Hardware Diagnostics Windows」を使えばハードウェアの動作テストを行なう事ができる

また、ハードウェア的な不調が疑われる際は「HP PC Hardware Diagnostics Windows」を使って、
システムテストを行なえばどのハードウェアが問題を起こしているのかを知ることができます。

エラーが検出された場合はエラーコードが表示されるので、そのコードをサポートの人に伝えれば、
「そのエラーはどんなモノか」,「(ユーザー側で対処できる場合は)どの様に対処するのか」等をスッと教えてくれますし、
修理の必要がある場合はその際の手順などを案内してくれます。

残念ながらイマイチな点に書いた不調はこれらのソフトで解決できなかったんですけど、それでも「PCを良い状態で使い続けるための工夫」が多く施されている点は優れていると思います。

内蔵スピーカーの音が良い


 「パソコンでコレだけの音が出せるならBluetoothスピーカー繋げなくても良いじゃん」って思うくらい内蔵スピーカーの音質が良いですな。
スピーカーの位置的にノートPC状態で使わないと本領は発揮できないんですが、3,000~5,000円くらいのブックシェルフ型スピーカーと大差ないくらい色んな音が無理なく出てるし、ステレオ感もあってちょっと不思議な感じ。

 ただ、ファンの回転数が上がってくると色んな音がマスクされちゃうのでビミョウに残念な感じもちょっとある

その他使っていて気づいた事とか


・テントモード中は画面下部のタッチ操作が効かない(ペン入力はできる)
・ACアダプタも爆熱(フェルト袋に入れてないハクキンカイロくらいの熱さになる)
・スリープ中、本体を閉じていても謎の起動をする時がある
 内容としては本体を閉じてスリープ状態にしていても、一日二回くらいの頻度で、一瞬起動して、カメラ(のインジケーター)とファンが10~15秒くらい動いたのち再びスリープ状態に戻る。という謎の挙動があります。

HP ENVY x360 13を使った感想のまとめとか



 そんな訳で今回は2-in-1PCのHP ENVY x360 13を買ってしばらく使った感想を書いてみた次第。
良いところに挙げたようにマシンの構成的がCPU性能高め(内蔵のモノにしては)グラフィック性能高め,RAM容量ふつう画面サイズふつう画面解像度ふつうという具合なので、ネットやったりブログ書いたり画像を編集したり軽いゲームをやったり絵を描いたり、みたいなワリと広い範囲の事がまあまあスイスイこなせますな
画面解像度も高すぎないからガチじゃないゲームならそれなりに動くし、積みゲーを消化しつつその感想を書き留めておくマシンとしてそれなりに便利に使っています。

ただ、イマイチな点や注意が必要な点に挙げたように現状ではビミョウというか、正直キツいところもワリとありますし、
多くの作業をスイスイこなせるんですが発熱が凄いので、ファンがすぐ高回転状態になるのも気になる。
それらの点は使用上の快適性に大きく影響を与える部分なので
、(2018年12月21日の現時点では)自己解決と妥協ができる開拓者向けの製品ですな。

イメージ的には「万能優等生」では決してなく、「レベルが高い器用貧乏」みたいな印象。
人に勧められるかと聞かれると「正直あんまり…」てなところ


他にも使っていて「デフォの内部設定がおかしい」気配を何となく感じているんですけど、聞くところによるとPC購入後に一度だけ作成できるリカバリメディアを使って工場出荷時の状態に戻すと、挙動が安定するという話があるので、その方法を試してみるか少し考えている次第です。敬具

2019年1月6日追記:リカバリメディアを作って工場出荷時の状態に戻しました


HP製ノートPC(HP ENVY 13 x360)で工場出荷時に戻すためのリカバリメディアを作成する方法

2019.01.03

△リカバリメディアの作成方法

リカバリメディアを使ってHP製ノートPC(HP ENVY 13 x360)を工場出荷時の状態に戻す方法

2019.01.06

△工場出荷時の状態に戻す方法

 やっぱり不安定感が抜けきらなかったので、リカバリメディアを作って工場出荷時の状態に戻しました。

実際やってみた結論を先に言うと、工場出荷時の状態に戻した後のPCの挙動については「かなりマシになった」という感じ。熱に関しては相変わらず爆熱なんで根本的には解決していないんですけど、気持ちファンコントロールが上手くなりましたな。また、Wi-Fi接続の安定性も格段に良くなりました

 なのでこの機種を買った人は挙動に怪しさを感じた場合は、面倒くさくならないうちにリカバリメディアを作って、それを使って工場出荷時の状態に戻してからセットアップし直した方が良いと思いましたわ。敬具

おまけ トラブルシューティング


Wi-Fi接続の不安定さをマシにしたい


 私の環境では、OS標準のネットワーク診断やHP Support Assistantの「HP ネットワークチェック」を実行してもWi-Fiの接続が頻繁に途切れる。という状況だったんですが、「PCに固定のIPアドレスを設定する」とマシになりました。

 
 デバイスのIPアドレスを固定すると複数の種類のアクセスポイントに接続する場合は
(IPアドレスがカブると接続できなくなるから)逆に不便になってしまいますが、私の環境ではコレを行なわないと不安定すぎてどうにもならないので、背に腹は代えられず、イヤイヤ設定しました。


その設定方法としては、
  1. 「ipconfig」を実行して現在の設定を確認後、必要な情報をメモする
  2. ネットワークアダプターのプロパティで、先ほどメモした情報を設定する

と言う具合。それぞれを順に説明していくと、

1.「ipconfig」を実行して現在の設定を確認後、必要な情報をメモする


HP ENVY x360 13 ipconfig

 まずは現在のネットワーク関係の設定情報を確認します。
設定情報はコマンドプロンプトを開いて、「ipconfig」と入力してEnterキーを押すと表示されます。

HP ENVY x360 13 ipconfig

 PCのIPアドレスを固定するのに必要なのは
「IPv4アドレス」:○○○.○○○.○.○
「サブネットマスク」:○○○.○○○.○○○.○
「デフォルトゲートウェイ」:○○○.○○○.○.○

上記の3項目の数字部分になります。
該当部分をメモしておきましょう。


2.ネットワークアダプターのプロパティで、先ほどメモした情報を設定する


ncpa

 続いて先ほどメモした情報をネットワークアダプターのプロパティから入力します。

ネットワークアダプターの設定は、WindowsキーとRキーの同時押しで開ける「ファイル名を指定して実行」に「napa.cpl」と入力してEnterキーを押せば開けます。

HP ENVY x360 13 NIC01-min

 「ネットワーク接続」の設定画面が出るのでその中から現在利用しているネットワークアダプターを右クリック,「プロパティ」を選択します。

HP ENVY x360 13 NIC Setting

 「Wi-Fiのプロパティ」が開かれるので、その中から「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選んで「プロパティ」をクリック。

HP ENVY x360 13 NIC Setting

 するとIPアドレスやDNSサーバーの設定を行なう画面が表示されるので、ココで「次の IP アドレスを使う」にチェックを入れて、先ほどコマンドプロンプトにて確認した以下の3つの情報を入力します。

「IPv4アドレス」:○○○.○○○.○.○
「サブネットマスク」:○○○.○○○.○○○.○
「デフォルトゲートウェイ」:○○○.○○○.○.○

 入力後「OK」を押せばPCのIPアドレスを固定する設定は完了です。
必要であればPCやルーターを再起動して、ちゃんとインターネットに接続できるかどうか確かめてみましょう。

(たぶん)以前よりもWi-Fi接続の安定性が大分マシになっているはずです。

ファイルのダウンロード速度が異常に遅いのをなんとかしたい


 更に私の環境(自動設定)では、ブラウジング自体は普通にできるんだけどダウンロード速度が見てみるとサーバーや回線が強いとこからのダウンロードでも秒間50KB/sとか、帯域制限状態のケータイの更に半分くらいのスピードしか出てない状態だったので、DNSサーバーのアドレスを手動で設定しました。

 手順としては上段に書いたのと同じ手順で「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)のプロパティ」を開き、「次の DNS サーバーのアドレスアドレスを使う」にチェックを入れて、下記の項目を以下のように設定するだけ(数字部分をコピペして貼り付けでOK)です。

HP ENVY x360 13 NIC Setting

優先 DNS サーバー:8.8.8.8
代替 DNS サーバー:8.8.4.4

 入力後「OK」を押せばDNSサーバーの設定は完了です。
私の環境ではこの設定を行なった事でファイルのダウンロード速度がメチャクチャに遅い問題は解決しました。

 また、例として挙げたアドレスはGoogleのDNSサーバーになっています。
他にも無料で利用できるDNSサーバーは幾つか種類があるので下に載せておきますが、個人的にGoogleのモノは「安定して速い」という点において一日の長があると感じているので上に挙げた設定がオススメです。

DNSサーバー(DNSリゾルバ)

Cloudflare(超速いけど微かにムラがある)
優先 DNS サーバー:1.1.1.1
代替 DNS サーバー:1.0.0.1

Norton(遅いヤツよりは速いって感じ)
優先 DNS サーバー:199.85.126.10
代替 DNS サーバー:199.85.127.10


おまけ この機種(HP ENVY 13 x360)に関する質問を受け付けてます

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HP Directplus HP公式オンラインストア:HP ENVY13 x360
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そんな訳で今回は「HP ENVY 13 x360」を使ってみた感想について書いた次第ですが、この機種(特にこのRyzen5モデル)に関してはインターネット上にも情報が少ない印象があるので、できるだけこの記事の内容を充実させたいと思っています。

なので、もっと詳しく知りたい事や、確かめて欲しい事なんかがあれば、下記のメールアドレスに質問を投げてくれればできる範囲で答えていきますので、適当によろしくお願いします。



(お返事に関してはこの記事に追記する形で書いていきます)
  1. ちゃんと性能を発揮できている時は []
  2. ブラウジング・画像編集・文章作成・軽めのゲーム・お絵描き []
  3. Core i7 6700/RAM8GB/SSD512GB/GPU GTX 960 []
  4. 要はふつうのUSBポート []
  5. ThunderBolt 3一発/USB3.1 Type-C一発/microSDカードスロット []
  6. USB3.1 Type-C二発 []