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大容量のmicroSDカードを買う時は偽物や容量偽造品が多いから注意した方が良いよ。っていう話しと偽物の見分け方、安全な買い方など

2018/11/21

△オリジナリティが高い偽造品の数々

どうもこんにちは。最近購入したノートPC用に大容量のmicroSDカードを買おうと思って調べていたら、意外とカジュアルな感じで偽物や容量偽造品が売られているのを見てビミョウにショックを受けたもじゃおです。


 今回は、大容量のmicroSDカードを買おうと思い色々と調べていたら、最近はAmazonでも偽物や容量を偽造した商品がワリとあり「やべえな」と感じたので警鐘を鳴らすと共に、ロコツな偽物の見分け方と安全な買い方をまとめておく次第。


簡単な結論というか安全な買い方



 先に結論というか、安全な買い方を書いておきますと、Amazonで大容量のmicroSDカードを買う場合は上にリンクを載せている「Samsung(サムスン)」や「Transcend(トランセンド)」等のメーカーが商品を供給していて、且つAmazonが販売・発送しているモノを選ぶのが安全です。


偽造品や偽物のmicroSDカードが売られている現状とか

 今回の本題は「安価な低容量の製品の印刷を偽造して大容量のモノに見せかけ、それを売る」とか、「現時点で存在しない大容量の偽物をでっち上げ、高値で売る」といったヤフオク等では昔からあるクラシックな詐欺行為に関する注意喚起なんですけど、なぜ今(2018年11月)この問題を取り上げるかというと、

  • Amazonのマーケットプレイスの仕組みがほぼハックされている
  • Amazonの仕様上正規品と同じ販売ページで偽造品が販売されやすい
 上記の2点が組み合わさった結果、ある程度注意していないと「正規品の販売ページからカートに入れて注文しただけで偽造品が送られてくる」的なリスクがAmazonでも高まっているからです。

問題を順に解説していきますと、

Amazonのマーケットプレイスの仕組みがほぼハックされている



△現状真っ当な実績が無い出品者でもプライムマークをつけて販売できてしまう

 Amazonでは出品者側が手数料を支払って注文処理や配送をAmazon側に任せるサービスを利用するとプライムマークを表示できるんですけど、

その他にも特定の条件を満たす事で、Amazon倉庫からの出荷と同じ信用を持った「マケプレプライム業者」の資格を得て、プライムマークをつけた出品が出来るようになるんですな。

で、その「特定の条件」がまあまあバレてしまっているので、偽造品や偽物を売るヤバい業者の方々がソレを悪用して幅を利かせてきてるという具合。

Amazonの仕様上正規品と同じ販売ページで偽造品が販売されやすい

 そしてAmazonでは「同一の商品は同一のページで販売する」という形になっているので、「正規品と同じ販売ページで偽造品が販売されやすい」状況になっています。

 最初に載せた画像のようにある意味オリジナルの偽造品(わかり難い言い回しで恐縮です)だったらまだマシなんですけど、

実際は「SanDisk(サンディスク)」等の正規品が販売されているページにもヤバい業者の方々が食い込んできています。

更に厄介な事に、販売ページの表示順で上位に入る(一番大きな「カートに入れる」の適用先になる)方法もまあまあバレてしまっているのか、

良くない販売業者の出品が一番上に来ている事もあるので「正規品の販売ページからカートに入れて注文しただけで偽造品が送られてくる」的なリスクがあります

 レビューを見てもそういった偽造品や偽物の報告がポツポツと出ていて「やべえな、コレは騙される人が多いかもしれない」と思ったので、警鐘を鳴らしておく次第であります。


 ちなみに「Amazonでは」と書いていますが、ヤフオクや楽天でも普通にあるというか、ヤフオクに関してはそういうクラシックな詐欺行為のメッカみたいなフシがあるし、楽天に関してもソモソモのショップ審査がザルでヤバいショップがゴロゴロあるので、そこら辺を利用する場合は後述する安全なショップにて買うのが無難というか、正直そこ以外から買うのはリスクが大きいと思います。



2018年11月30日追記:中古のフラッシュメモリの購入やメルカリからの購入について
「玉石混交で超カオスなところだよね」という認識が元から強かったせいで逆に書くのを忘れていましたが、最近はメルカリ等でも偽物や容量偽造品の出品がメチャクチャあります

繰り返しにはなりますが大容量のmicroSDカードを購入するなら後述する安全なショップにて買った方が良いです。



次の段ではロコツな偽物や偽造品の見分け方を案内していく所存。


ロコツな偽物や偽造品の見分け方

 ココではロコツな偽物や偽造品の見分け方を紹介していきますが、偽物の見分け方はどれも「商品画像や商品名が実際に届くモノと同じ」という前提なので、

正規品の画像をパクってきて表示しているショップや、先に挙げたような正規品と同じ販売ページで出品者が偽造品を販売している場合は実際に届いたモノを見るしか無かったりします。

なので、結局のところは後述する「信頼できるショップから買う」というのが今(2018年11月)現在の最適解になります

64GB以上の製品なのに「microSDHC」と書いてある

FakemicroSD02

△実際今でも販売されているヤツ

 「microSD」はカードサイズを表わす規格の名前なんですけど、その後ろについている「SDHC」とか「SDXC」っていう部分は「そのメディアの容量とファイルシステム(フォーマット)が違うよ」って事を表わす規格なんですな。

で、この「SDHC」は4GB~32GBの容量を持った製品に対してつけられる規格の名前。
64GB以上のモノは「SDXC」という規格の製品になります。

 その規格の関係上、容量が64GB以上の「SDHC」カードは存在しないので、「SDHC」マークがプリントしてあるのに容量の欄に64GBとか書いてあったら、ソレは安価な4GB~32GBのモノの印刷を数字部分だけ書き換えて売っている偽物の可能性が高いです。

規格のロゴが変



△変なロゴの例,XCのところだけ後から書き足した感がスゴい

 上の段に書いた通り「SDHC」や「SDXC」は容量を表わす規格なので、ちゃんとしたロゴマークが存在します。

このロゴマークを製品に表示するにはSDアソシエーションというサンディスク・パナソニック・東芝の三社により設立された業界団体の許可が必要なんですな。

 で、製品にプリントされているロゴマークが明らかに変(フォントが違う等)な場合は規格のロゴを表示するための契約をメーカー側が結んでいないという事になるので、粗悪品である可能性が極めて高いというか、買わない方が良いヤツです。

その時点であり得ない程の高容量品を販売している

FakemicroSD04

△全体的にザツですが、容量の部分に注目して下さい。

 コレに関しては進化が速い業界なのでその都度調べてもらった方が良いんですけど、
偽物は(より高い値段で売るために)その時点の民生用品では存在していない容量を表示していたりします。

具体的に言うと現在(2018年11月)の時点で最も大容量のmicroSDXCカードは512GBなんですけど、
偽物は1TB(約1,024GB)とか平気で書いていたりします。

 とはいえフラッシュメモリの容量については進化がメチャクチャ速い業界なので、
大容量の製品を買う必要ができた時にその時点での最大容量と、その製品を製造しているメーカーを調べればOK。って感じですな。

2020年4月12日追記:2019年の夏頃から本当に1TBのMicroSDXCカードが出てきていますが、正規品の入手は現状困難です



 フラッシュメモリの進化は速いもので、2019年の夏頃には本当に1TBの容量があるMicroSDXCカードが出てきました。

チョロっと調べたところ2020年4月12日現在の時点で1TBのMicroSDXCカードを製造しているメーカーはSanDiskとLexarの2社のみなので、
それ以外のメーカー,特に、検索してパッと出てこないような謎メーカーの品で1TBと表示しているモノは大抵容量偽装品と見るのが無難です。

 また、上に挙げた2社のMicroSDXCカードも1TBの品は数がないのか、現状日本で正規品を入手するのは難しい状態にあり、並行輸入品も高騰しがちなので余程の事情がない限り1TBのMicroSDXCカードはまだ買わない方が良いと思いますぞ。

 てなワケでココではロコツな偽物の見分け方について書いてきました。
繰り返しにはなりますが、結局のところは後述する「信頼できるショップから買う」というのが最適解なので、
次の段では、安全な製品の買い方というか、信頼できるショップについて案内していきたいと思います。


安全な買い方・信頼できるショップの紹介


 序盤でも軽く紹介しましたが、安全な買い方を書いておきますと、Amazonで大容量のmicroSDカードを買う場合は上にリンクを載せている「Samsung(サムスン)」や「Transcend(トランセンド)」,「SP(シリコンパワー)」等のメーカーが商品を供給していて、且つAmazonが販売・発送しているモノを選ぶのが安全です。



△「Amazon.co.jpが販売・発送します」とあるのを確認しましょう
 製品を購入する際は、カートに入れるボタンの上に「Amazon.co.jpが販売・発送します」と記載されていることを確認しましょう。

 また、並行輸入品や海外パッケージ品を買うなら「風見鶏」「秋葉Direct」「あきばお~」などの一定以上の実績があるショップから買うのが無難。

上に挙げたショップはかなり昔(浜田電機(秋葉Directの運営元)は1948年創業!)から電子部品等の製品を輸入・販売していて2018年11月現在もそれを続けているので、
偽物や粗悪品を避けるノウハウを持っている、信頼できるショップと言って宜しいかと。

microSDカードを買う時は偽物や容量偽造品が多いから注意した方が良いよ。っていう話しと偽物の見分け方、安全な買い方などのまとめとか


Amazon:Samsung microSDカード 128GB EVO Plus microSDXC UHS-I U3
△Amazon発送のSamsung EVO Plusシリーズが無難な印象ですな。

 そんな訳で大容量のmicroSDカード(というかフラッシュメモリ)を買う時はちょっと気をつけた方が良いよっていう話しと、
ロコツな偽物の見分け方,あとは安全な買い方なんかを書いてきた次第。

今回調べてみると偽物を売っているショップでも普通にプライムマークをつけて販売していたり、
正規品の商品ページから直接カートに入れられるモノでも偽造品が送られてくる可能性がある状況になっていて驚きましたわ。


ロコツな偽物の見分け方をザックリまとめると
  • 64GB以上の製品にmicroSDHCと書いてある
  • 規格のロゴが変
  • その時点であり得ない高容量を謳っている
以上の特徴が有るモノはほぼ確実に偽物なので買わないようにしましょう。


Amazonで本物(正規品)の安全に買う方法としては
  • 「Samsung」や「Transcend」等のメーカーが直接商品を供給している
  • Amazonが販売・発送している
以上の条件を二つとも満たしているモノを選ぶと良いでしょう


 一応ロコツな偽物の見分け方については案内しましたが、結局のところは「信頼できるショップから買う」と言うのが現在の最適解になっているので、大容量のmicroSDカードを購入する際は、偽物を掴まされないためにも販売者の名前と評価をチェックする事をオススメしますぞ。

敬具

この記事で紹介した安全なmicroSDXCカード



2018年11月30日追記:手元にあるフラッシュメモリがちゃんと使えるかどうかを確かめる方法をまとめました。

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 今回の記事ではロコツな偽物の見分け方,あとは安全な買い方なんかを書きましたが、「じゃあ手元にあるモノが容量偽造品かどうかはどうやって確かめるの?」っていう疑問を持っている方も居るかと思いましたので、
新しく購入したフラッシュメモリや手持ちのモノががちゃんと使えるかどうかを調べる方法を上の記事にまとめておきました。



(おまけ)実際にAmazonで販売されているヤバい商品

 偽ブランド品とはまた毛色がちょっと違いますが、今回の記事を書く上で調べていて発見した、実際にこの記事を書いている時点でAmazonに出品されているヤバい商品を一つ紹介したいと思います。

(いないとは思うけど)引っかかる人が居たら悪いのでリンクではなくスクリーンショットで紹介しますが、下記の画像はAmazonに実際存在している商品の詳細ページです。

FakemicroSD06

△コレを買ってみようと思う人はどの程度居るのだろうか…

 ココ紹介するのは「イ良い日ン マ1」というモノ(ブランド?)。
解読するのも野暮かも知れませんが読み方はたぶん「いよいひん まワン」かな?

 信じがたいブランド名とデザイン。真似のしかたがあまりに雑すぎる規格ロゴに、確認時の価格が128GBで2,759円と,安価なちゃんとした商品と比べても500円ほどしか変わらない強気の価格設定や、
「NADAメモリ」1という謎のフラッシュメモリを搭載しているなど、気になるところが多すぎて逆にスゴいと思わせる貫禄がある商品ですな。

 各所で調べてみると普通に容量偽造品らしいんですけど、ここまで来てしまうとむしろオリジナルの偽造品(謎)と言っても良いのではないか。みたいな感じ。



△関連スポンサープロダクトもスゴい

 こちらは冒頭に載せていた画像なんですけど、関連スポンサープロダクトや類似商品との比較でも気を抜かないスタイルはある種王者の風格をも感じさせると言えるかも知れません。

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