
どうもこんにちは。字を書くのが苦手すぎて、ただ住所を書く時ですら2~3回練習しないと上手く書けないもじゃおです。
今回は、台湾製の吸引式万年筆のTWSBI ECOを買って使ってみたら、左利きでもまあまあ使えるし、
Fニブでも日本語を実用的な大きさで書けるし、本体に直接インクが入るデザインが格好いい。
という風に吸引式の万年筆では低価格の製品ではあるものの、万年筆ならではの楽しさを満喫できる。なかなかイカした製品だったのでその紹介としばらく(3~4ヵ月かな)使ってみた感想なんぞを書いてゆく次第。
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今回買ったモノ(TWSBI ECO)の概要とか
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今回紹介するモノはTWSBIという台湾のメーカーが出しているECOという万年筆。
大体5,500円という比較的安価な価格の製品ながら、中のインクを見て楽しめる透明の軸や、吸引機構を備えた本体に、
日本語の文字も実用的な大きさで書けるちょうど良いペン先など、筆記具としての実用性と万年筆ならではの楽しさを両立した作りになっているのが特徴と言えますな。
メーカー名と製品名の読み方はたぶん「ツイスビー」,「エコ」かな。
ペン先の材質はステンレススチールで、太さはEF(極細)/F(細字)/M(中字)/B(太字)/Stub1.1(縦の線が太字,横の線が細字で書けるヤツ)の全5種類。
英語圏(というかアルファベットを主に書く国々)の万年筆は基本的に線が太めに出るので、日常のメモ書きや手帳への記入の際に書くような細かめの字を書くならEF(極細)を選ぶのが無難なんですけど、こちらは漢字圏の万年筆という事もあり、私はF(細字)のモノを買いました。

私が購入した時期は2018年で、その時は5,500円でした。
TWSBI ECOのパッケージの内容と製品の写真

△パッケージ内容
パッケージの内容はこんな感じ。具体的に言うと/製品本体/分解用の工具/清掃後にピストン部分に塗布するシリコングリス/イラストメインの説明書(言語は英語と中国語)/後は購入した店舗の保証書という具合。
分解やシリコングリスの塗布は別にインクを変える度にやらなきゃイケない訳じゃなくて、「徹底的にやりたい人がたまに使う」って感じのヤツですな。

△製品本体
本体の材質は(たぶん)アクリル樹脂。アルコールで拭くと白濁するので、酒精(アルコール)で拭いたらダメだよ的な注意が書かれたタグが付いています。

△製品本体
製品本体はこんな感じ。紙箱の模様を見ると透明度の高さがわかるかと。サイズ感としては気持ち太め大きめですが、グリップとキャップを除くとほぼ寸胴のスッキリしたデザインになっています。

△キャップを合体させた状態
キャップはネジ式で外観は六角形に近い形。ペン本体に対して大きめですな。
また、キャップを本体のお尻と合体させることもできるけど、バランスがあまり良くないから胴を持って書く時以外は使わないと思う。
ちなみにキャップに色が付いているヤツはレゴみたいなポップな色なので少しおもちゃっぽく見えるかも。
△ペン先(ピントが甘くて恐縮です)
ペン先の材質はステンレススチールで、太さはF(細字)のモノ。
見た感じで言うとペンポイントは左右均等に仕上げられている印象。

△本体のお尻を回して栓を上げ下げする
本体のお尻部分は回転するようになっていて、ココを回すことで内部の栓を上げ下げしてインクを吸引します。
さっそくインクを入れてみる

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△今回は四季織の「時雨」をチョイス
今回はセーラーの四季織シリーズから「時雨」を選んでみました。

△インクの色はこんな感じ。
「こんな感じの色」というのが一番手っ取り早いんですけど一応言葉で表わすと、濃いんだけど瑞々しさとしっとり感が同居した紫。って感じですな。

△インクを入れた状態
実際にインクを入れるとこんな感じ。
(まだ先の方まで染み込んでないけど)軸に直接インクが入るので色が映えてカッコいいですな。
TWSBI ECOをしばらく使ってみた感想
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実際に使って思った印象を短くまとめると、「好きなインクで気兼ねなく書く事を楽しんで下さい」というメーカー側の意気込みを感じる万年筆でした。
製品をしばらく(3~4ヵ月)使っている中で感じた、イマイチな点と注意が必要な点,そして良かった点を順に挙げていくと、
イマイチな点
- 少し紙を選ぶかも知れない
- 日本国内での実勢価格
- キャップを本体のお尻に付けるのは(バランス的に)あまり良くない
- 日本語の文字を実用的な大きさで書けるペン先(左利きでもOKでした)
- 中のインクが美しく見えるデザイン
- タンクはかなりの大容量
- 色んな種類のインクを入れて楽しめる吸引式
私が買ったのはF(細字)ですが、インクの出が良いので結果的に中字に近い太さの線になります。
中字の万年筆はペンポイントを当てる角度に気を遣わないとインクが出なかったりするんですが、コレは細字の感覚でスムーズに書いていけるんですな。
で、それ自体は宜しい事なんですけど、若干裏抜けしやすい印象があります。
ノートやメモ帳の様にちゃんと書くために作られている紙ならなんの問題も無いんですけど、コピー用紙とか適当な裏紙みたいな紙だとワリと抜けます。
私は「ニーモシネ」っていうリングノートを手帳代わりに使っているのでわかりませんが、紙が薄い手帳なんかもひょっとしたら裏抜けしちゃうかもしれません。
国内での実勢価格は大体7,700円くらいです。
TWSBI公式サイトでの通販やAmazon.com(アメリカのアマゾンですな)では大体33ドルくらいなので、日本では1~2クラス上の製品と同じ価格帯になっちゃってるんですな。
とはいえ公式サイトでの通販では送料で別途20~30ドルかかるし、アメリカのアマゾンでは販売者によって日本に送ってくれたり送ってくれなかったりする上に送料もマチマチなので、それを加味するとペンハウス等の7,700円前後という販売価格は正直かなり頑張っているというか、なかなか立派な価格だったりします。
とは言え本国やアメリカと比べてしまうと一段上の価格であることに変わりはなく、吸引式に拘らなければ、
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一段下(本来は同一)の4,000円クラスにセーラー万年筆の「プロカラー500」がありますし、
一段上の(本来は二段上)の9,000円~10,000円クラスにはパイロットの「カスタム74」という強力なライバルがいるので、この辺はちょっと悩ましい感じですな。
注意が必要な点
このTWSBI ECOのキャップは本体のお尻に付ける事も勿論できるんですけど、キャップが大きめで且つ断面が六角形になっているので、キャップを本体のお尻と合体させて使うには少しバランスが悪い感じがします。
初めはキャップを外した状態で使う事を前提に設計して発売したけど、その後に出てきたユーザーからの要望に応えるため構造を変えて対応したという話もがあるので、そこら辺はしょうがないのかも知れません。
良かった点
英語圏(というかアルファベットメインの国々)の万年筆だと、強弱を出しやすい代わりに線が太くて、日本語でのメモ書きや手帳への記入に使おうと思うとEF(極細)のペン先を選ばなきゃいけないけど、EFのペン先だと線の味わいというか、製品やブランド毎の個性が薄い感じがする。っていう悲しい話があるんですけど、
このTWSBI ECOに関しては流石漢字の国が作っている万年筆なだけあって、F(細字)ペン先で日本語でも手帳への記入が普通にこなせる、「中字に近い細字」という実用的な大きさ・太さの字が書けました。

また、インクの出が良いので、左利きでもスムーズに書いていける印象。

軸は注射器のように寸胴で、中のインクが格好良く見えるしインク選びがより楽しくなる感じ。特にクリアモデルはキャップも透明でイカす。
TWSBI ECOはデザイン上軸のほぼ全てがインクのタンクとなるので、一般のコンバーターや吸引式万年筆と比べてかなり多くのインクを入れる事ができます。
具体的に言うとTWSBI ECOのタンクは約1.7cc。コレがどの位の容量かというと、国内最大容量のコンバーターであるパイロットのCON-70が約1.1cc,同じく国内最大容量のタンクを持つ吸引式万年筆のパイロット カスタム823が約1.5ccなので、TWSBI ECOの約1.7ccは「かなり多い」と言えます。
このTWSBI ECOはインクを吸引して補充する吸引式万年筆。同じ万年筆でもカートリッジ式やコンバーター式のモノと比べて使えるインクの種類が1多いです。
TWSBI エコをしばらく使ってみた感想のまとめ
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そんな訳で今回は台湾の吸引式万年筆,TWSBI エコをしばらく使った感想を書いてみた次第。
個人的な印象としては、中のインクがキレイに見えるデザイン,頑丈なステンレススチールのペン先,分解可能な構造に大容量タンク,そして手頃な価格に設定している点から「好きなインクで気兼ねなく書く事を楽しんで下さい」というメーカー側の意気込みというか、メッセージを感じますな。
まあ、私が勝手に感じているだけかも知れないんですけど、でも「わかりやすい面白さ」と「シッカリ使える性能」を低価格で実現しているので、「万年筆で字を書く事の楽しさ・面白さ」をより多くの人に知ってもらおうとしている感があります。

私のようにインクの吸引機構やインクが直に入っている本体のデザインに惹かれる方は充分に「ならではの楽しさ」を満喫できるので、興味がある方は色々とチェックしてみると面白いですぞ。
敬具

今回感想を書いたTWSBI ECOですが、文字を手書きする際の煩わしい気持ちを和らげ、
「字を書く楽しさ」を私に教えてくれたので2018年に買って良かったモノの中に入れました。
「字を書く楽しさ」を私に教えてくれたので2018年に買って良かったモノの中に入れました。
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