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【自作PC】Ryzenで末永く快適に使えるPCを組みたい!【構想編】
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【自作PC】Ryzenで末永く快適に使えるPCを組みたい!【組み立て編】
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これまで、「構想編」「組み立て編」と、続いてきた「Ryzenで末永く快適に使えるPCを組みたい!」シリーズですが、ひとまず無事に組み上がったので、OSのインストールとベンチマークを行ってみた次第です。
目次
今回のPC構成の紹介
今回のPC構成をザックリ紹介していくと…
- Windows 10 64bit(保管してあったWindows 8からのアップデート):0円
- Ryzen 9 3900:46,180円
- MSI MPG B550 GAMING PLUS:11,220円
- ESSENCORE KLEVV DDR4 3200MHz 8GB×2:8,629円
- (旧PCからの流用)GTX 960:0円
- Samsung 980 500GB:7,380円
- Deepcool AS500:5,380円
- LANCOOL 215X:8,276円
- 玄人志向 KRPW-BK650W/85+:5,533円
という具合。
「組み立て編」でビミョウに苦労はしましたが、無事に組み上がったのでOSをインストールしていきます。
OSのインストール手順
今回は保管していたWindows 8のライセンスを使って、Windows 10にアップグレードする。
という少し変則的な事をしたのですが、結果的に言うと上手くいきました。
その手順としては…
- インストールUSBから、Windows 8.1をインストールする
- Windows 8.1を起動して、ライセンスを認証する
- Windows 10に無償アップグレードする
という具合。それぞれの手順を見ていくと…
1.)インストールUSBから、Windows 8.1をインストールする
Microsoft:Windows 8.1のディスクイメージ(ISOファイル)のダウンロード
マイクロソフトの公式サイトではWindows 8.1のISOファイルが配布されています。
今回は別のPCでISOファイルからインストールUSBを作り、そのインストールUSBを使って新しいPCにWindows 8.1をインストールします。
TeraDas:Windows 8のライセンスキーでWindows 8.1をクリーンインストールする方法
インストール時に入力を求められるライセンスキーについては、今回上手くいくか不安だったので、一旦Windows 8.1 Proのインストール専用ライセンスキー 1である、
「XHQ8N-C3MCJ-RQXB6-WCHYG-C9WKB」を入力してインストールしました。
2.)Windows 8.1を起動して、ライセンスを認証する
△OSのパッケージ内に入っているカード裏面に書いてあるライセンスキーを入力する
OSのインストールが完了すると、デスクトップ的な画面が表示されます。
今回はインストール時に、インストール専用ライセンスキーを使ったので、ここで改めてパッケージ内のカードに記載されているライセンスキーを使ってライセンスを認証しました。
△無事Windows 8 ProのライセンスでWindows 8.1 Proのライセンス認証ができた。
3.)Windows 10に無償アップグレードする
Windows 8.1 Proのインストールは無事にできたんですけど、今回の構成ではCPUが新しすぎるのか、Windows 8.1では「ハードウェアがサポートされていません」と表示されて、Windowsアップデートが途中までしか適用できませんでした。
Microsoft:Windows 10のダウンロード
Windows 10のインストールUSB作成や、アップデートには、公式サイトにて配布されている「メディア作成ツール」を使います。
Windows 10のメディア作成ツールを起動して、「このPCを今すぐアップグレードする」を選択して進めていくと、無事にアップグレードできました。
後はWindowsアップデートを済ませていけば、OSのインストール作業は完了ですな。
OSが無事に済んだので、次の段では、各種ベンチマークを実行してみて、性能が正常に発揮できているかを確認していきます。
各種ベンチマークとその結果
注意事項
それではベンチマークの結果を見ていくんですけど、注意事項というか、前もって伝えておきたい情報として、ベンチマークを行ったのはPCの環境を移行してしばらく経った後になります。
セキュリティソフト等の常駐ソフトも起動した状態でやっているので、クリーンな環境でベンチマークを取ったときよりもスコアは低くなっているかと思います。
CinebenchR15
△CinebenchR15のスコア(クリックで拡大します)
CPU系のベンチマークでは定番のCinebench(シネベンチ)。
バージョン毎にスコアの単位が違ってよくわかんないので、とりあえず有名なR15,R20,R23の3つで計測してみます。
R15はだいぶ昔のバージョンな事もあってか、かなり軽くてベンチマークもスグに完了しますな。
CinebenchR20
△CinebenchR20のスコア(クリックで拡大します)
R20は、計測に掛かる時間やネット上に上がっているデータも多く比較しやすいので、「ちょうど良い」印象ですな。
CinebenchR23
△CinebenchR23のスコア(クリックで拡大します)
R23はなんかサーマルスロットリング2の有無を調べる耐久テストも兼ねているのか、デフォルトでは10分間連続で実行し続ける形になっていますな。
ドラゴンクエストXベンチマークソフト
△ドラゴンクエストXベンチマークのスコア(クリックで拡大します)
2015年のソフトなので今となっては軽すぎる感もありますが、搭載しているグラフィックボードも2015年のモノなので、ちょうど良いかなと思ってやってみた次第。
設定は、「1920×1080」で「最高品質」に設定して実行しました。
流石にコレくらいの時期にリリースされたゲームであれば余裕で動きますな。
また、もう少し余裕がありそうだったので、設定を「3840×2160」(4K解像度)「最高品質」でもやってみたところ、スコアは8,466、結果は「とても快適」でした。
暁月のフィナーレ FF14ベンチマーク
△暁月のフィナーレ FF14ベンチマークのスコア(クリックで拡大します)
コチラもまたゲーム系では定番のベンチマークのFF(ファイナルファンタジー)14ベンチ。
コチラは程よく高画質になっているので、ここら辺の結果が「実際のゲームをどのくらい快適にプレイできるか?」という指標としてちょうど良さそうな気配がしますな。
設定は「高品質(デスクトップPC)」で、解像度は「1920×1080」に設定して実行しました。
ただ、結果には「快適」とあるのですが、スコアの詳細を見ると、平均フレームレートが56.7882と、60FPSを切っている状況でした。
FF15ベンチマーク
△FF15ベンチマークのスコア(クリックで拡大します)
こちらは画質設定を上げると現行世代のグラフィックボードでもスコアが伸びにくいらしいので、このベンチマークである程度良いスコアが出せれば、色んなゲームを快適にプレイできると見ても良さそうですな。
設定は「1920×1080」で「標準品質」に設定して実行しました。
「滑らかじゃないなぁ」というシーンはFF14ベンチマークでもチョイチョイあったんですけど、FF15ベンチマークになるとロコツに「カクつく」ところが目立っていた印象ですな。
流石にこのレベルのゲームを高画質で快適に遊びたいのなら、グラフィックボードをより高性能なモノに変えないとダメそうですな。
CrystalDiskMark 8(ストレージのベンチマーク)
△CrystalDiskMark 8のスコア(クリックで拡大します)
こちらはPCに搭載されているHDDやSSDなどのストレージ性能を計測するベンチマークソフト。
今回テストするSSDはOSをインストールして使っているので、条件的には不利になるのですが、どの程度のスコアが出るのかが見物ですな。
ベンチマークは「設定」から、「NVMe SSD」を選択して、テスト回数5,テストサイズを1GiBに設定して行いました。
スコアはシーケンシャルリード(読み込み速度)が3,177.57MB/秒、ランダムリードが60.98MB/秒,
シーケンシャルライト(書き込み速度)が2,299.16MB/秒,ランダムライトが144.24MB/秒でした。
ちなみに公称の最大転送速度が、最大読み込み速度で3,100MB/秒,最大書き込み速度が2,600MB/秒だったりします。
ベンチマーク中・ベンチマーク後の温度
今回は室温24度~26度の環境でベンチマークを行いましたが、その際に合わせて、各パーツの温度もチェックしました。
具体的に言うとCPUとグラフィックボード,SSDのベンチマークを行なっている際に出た最高温度と、ベンチマーク後1分間放置した状態の温度を載せていく次第です。
CPU温度
CPU系の温度はCinebenchR23を10分間連続で実行し続けている最中の最高温度が77度、ベンチマークが終了して1分間放置した温度が39度でした。
参考リンク:AMDRyzen 9 3900
上のページで確認できるRyzen 9 3900の仕様表によると、最大温度は95度とのことなので、ワリと余裕がある印象ですな。
またベンチマーク後1分で39度にまで冷ませているところを見ると排熱性は良さそう。
考えられる要因としては…
- そもそもの発熱がおとなしいTDP65WのRyzen 9 3900を使っている事
- CPUクーラーにワリと性能の良いDeepcoolのAS500を使っている事
- PCケースのサイズに余裕があり、フロントに200mmのファンが2台搭載されている事
などの点が相まって、熱を逃がす速度が早くなっているのかと。
グラフィックボードの温度
続いてグラフィックボードの最高温度はFF15ベンチマークを行っている最中の74度。ベンチマークが終了して1分間放置した温度が48度でした。
コチラもPCケースのエアフローが良い事と、そもそもの発熱が控えめなグラフィックボードである事が効いているのか、全体的に温度が低めですな。
PCを末永く快適に使っていく上で、発熱を抑えたり、熱を素早く逃がしたりする事はワリと大事なので、その辺が上手くいっていて嬉しい感じ。
SSDの温度
SSD最高温度はCrystalDiskMarkを回している最中の52度。
ベンチマークが完了してから1分間放置した温度が46度でした。
- PCIe 4.0×4接続のモノと比べて、元々の発熱が大人しい事
- MBに付属のヒートシンクがそれなりに大きい事
以上の点もあってか、性能のワリに発熱は大人しい印象ですな。
ただ、「熱をヒートシンクに移して、そこからPCケース内のエアフローで外に逃がす」という風に、排熱の仕組みが受動的な事もあり、ファンを搭載しているCPUやグラフィックボードと比べるとベンチ後の1分間での温度低下はなだらかでした。
【自作PC】Ryzenで末永く快適に使えるPCを組みたい!【OSインストール・ベンチマーク編】のまとめ
てな訳で、今回は【自作PC】Ryzenで末永く快適に使えるPCを組みたい!【OSインストール・ベンチマーク編】として、OSをインストールして、各種ベンチマークを行い、そのスコアと温度を見ていきました。
ザックリまとめると…
といった具合でしたな。
また、現状の構成ではMBの拡張性・CPU性能・電源の容量・排熱性能にかなり余裕があるので、永く使っている中で「もっと性能が欲しい」となっても、その時にパーツを買って装着すれば充分に対応できそうなのも良いところ。
敬具
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